空き缶壁画制作の様子

1 アルミ缶の回収・洗浄・分別

 平成2年から始まった空き缶壁画制作は、今年で35回目(令和6年度現在)となりました。350mlのアルミ製の空き缶21,000個を用い、縦70個、横300列に並べて壁画を制作します。壁画の大きさは縦約9m、横約21mで、秋の浪高祭に向けて校舎正面に吊り下げます。空き缶壁画は、今では地域住民の関心の的であり、地域の風物詩となっています。このため、制作にあたっては保護者だけでなく地域の方々からも空き缶の回収にご協力いただき、毎年30,000~35,000個も確保できます。
 回収された空き缶を学年で分担して洗浄します。乾かした後に種類(銘柄)別に分けて保管します。

 

  
  

2 設計図の完成

 空き缶の回収・洗浄と並行して、3年生がその年のメーンキャラクターを題材とした原画を作成し、コンピュータを使用して画像処理を行います。
 壁画は、空き缶本来の色で配色しています。このため、赤・黒・紫・白・緑・橙など、はっきりした色の空き缶が不足しがちであり、毎年貴重に扱っています。
 2023年度は、青森市観光キャラクター「ねぶたん」「ハネトン」を用い、背景に青森空港がある浪岡をイメージして飛行機を配したデザインに決定しました。最初、原画は手書きで作成します。



 最初の段階で配色は決定しましたが、缶の集まり具合を見て調整しながら、コンピュータで画像処理をしました。
 最終的なデザインは下のようになりました。




3 穴あけ・針金通し

 9月下旬から、第2体育館に集合して一斉に針金通しに汗を流します。とても活気があります。

   

 

 

4 吊り下げ

 10月に入ると、いよいよ吊り下げです。毎年数多くの報道機関が来校し、県内だけでなく全国にも放映されます。刻一刻と完成していく空き缶壁画に生徒から歓声が上がります。完成した空き缶壁画は11月上旬まで展示し、道行く人々の楽しみの一つとなっています。
 
  

  

 


5 完成

 ☆夜は18時から20時までライトアップをしています。日中とはちがう雰囲気になります。

 

6 解体
 昨年度より11月上旬に壁画の解体をしています。台風の襲来を考慮し、撤去予定を早めることもあります。
 撤去した空き缶はリサイクルし、その収益金を地域の社会福祉協議会へ寄贈しています。